2021.02.05
公演予定

2/14(日)オンライン講座「日本の祭と神賑」

2月14日(日)11時からはオンライン講座です<見逃し配信アリ>。
有斐斎弘道館オンライン講座「日本の祭と神賑(かみにぎわい)」
-コロナ禍に立ち現れる祭の力-
講師:森田玲(玲月流初代 篠笛奏者)

神賑(かみにぎわい)とは何か?-祭を見つめる新たな視座

長期戦の様相を呈する新型コロナウイルスと人類との戦い。日本文化の最後の砦ともいえる「祭」も大きな影響を受けています。しかしながら、各地の祭は、娯楽的要素の高い「神賑(かみにぎわい)行事」は自粛しつつも、人々の祈りの核となる「神事」は様々な工夫を凝らしつつ斎行するという柔軟性を発揮し、コロナ禍にあって、氏子・崇敬者、神職の方々は、祭に対して積極的な姿勢をとり続けています。

本講座では、新型コロナウイルスと対峙する各地の祭を見つめながら、未来の日本にとって不可欠な祭の本質に迫ります。

<講座内容>

今回は「神賑(かみにぎわい)」についてのお話です。「祭」を「神事」と「神賑行事」という二つの局面に分ける「担い手の目線」で祭を捉えます。「カミへの奉仕を目的の第一に生み出された祭具・芸能」による行為を「神事」、「ヒトへの披露を目的の第一に生み出された祭具・芸能」による行為を「神賑行事」と定義します。これは、ヒトの心の方向性に注目した祭の分析方法です。「神賑」という用語は、明治初年から用いられ始められましたが、江戸期から「神事の賑ひ」「祭の賑ひ」といった言葉は散見されます。「神賑」という用語を採用した経緯を、その語誌を紹介しながら解説したいと思います。

コロナ禍での祭で、中止・日延・縮小されるのは、主として「神賑行事」ですが、「神事」であっても「神賑的局面」の行事は中止となりました。逆に、「神賑行事」であっても「神事的局面」の行事は決行することが可能な場合もあります。「神賑とは何か」を明確に意識することができれば、二次元の絵が三次元の立体になるかのごとく、その本質がありありと立ち上がってきます。

お申し込みは弘道館HPより
https://kodo-kan.com/classes/kaminigiwai/

どうぞよろしくお願い申し上げます。