2017.02.02 篠笛通信

篠笛の上達のコツ

上達のコツ1
上達の第一歩は「手本を真似ること」、そして「型を見いだすこと」です。お稽古では譜面を見るのではなく講師の吹き姿をよく観察しましょう。また、演奏会や講演会にも積極的に参加し、本番の空気を体感しましょう。講師が出演しない催しであっても、魅了的な公演や、日本文化に関する講演、祭を見聞する機会がたくさんあります。随時お知らせいたしますので、見聞を広めて芸の肥やしにしてください。

上達のコツ2
どのような習い事であっても、月一回のお稽古だけでは中々成果が現れません。普段の練習が不可欠です。門下生同士の練習会「笹音会(ささのねかい)」(京都大阪/東京)や動画添削なども積極的に活用し、日常生活の中に篠笛を採り入れるようにしましょう。

上達のコツ3
玲月流では、年に何度か発表の機会があります。練習の音ではなく、本番の音が、本当の自分の音です。人前での失敗を心配される方もいらっしゃいますが、語弊を恐れずに言えば「本番も練習の一過程」です。篠笛の上達には実践が不可欠。お稽古を始められた方には、年に一度は必ず人前での演奏披露を経験していただくことにしています。緊張も含めて楽しみましょう。

上達のコツ4
お稽古は最初の半年が大切です。もちろん、長く続けることにも意味はありますが、単に年数だけを重ねれば良いというものではありません。「真剣に篠笛と向き合った実際の時間」のみが経験時間に加算されます。初めて笛を持った皆さんは、新鮮な心で「音が出た」「指が動いた」ことに大きな喜びを感じていることでしょう。その前向きな気持ちが上達の大きな原動力です。半年で「桜」を吹くことを目標に、初期段階で加速度を以て笛の技術を習得しましょう。今、伸び悩んでいる皆さんも初心に返って、どこかの時点で時間を確保し、お稽古に集中する時間を設けると良いでしょう。